テントサウナの安全対策!事故防止のポイントを解説します

テントサウナの安全対策!事故防止のポイントを解説します

テントサウナは火を扱うため、火傷などの怪我や事故のリスクがあるアウトドアアクティビティです。安全に遊ぶためにはどのようなリスクが潜んでいるかを正しく認識し、防止対策を徹底することが大切です。

(1)天候判断

事故防止でもっとも重要なのが、天候判断です。テントサウナは雨の日でも楽しむことができますが、注意しなければならないのが風の強い日です。強風の場合は、以下のようなリスクが潜んでいます。

目安として、風速5メートル以上の予報が出ている日は、風が吹き抜ける湖畔などでは瞬間的にかなり強い風が吹くこともあり、風のリスクが高い状況といえるでしょう。

また、雪の予報時、大雨の予報時も要注意です。以下のようなリスクが潜んでいます。予報が悪い時は、無理して決行しないことが事故を防ぐ上でもっとも重要です。

強風時のリスク

  • 固定が不十分で、風でテントが吹き飛ばされる
  • テントの生地とストーブが接触して溶ける
  • 煙突の接合が外れて落ちてくる
  • フレームが風の影響で歪んでしまう

積雪時のリスク

  • 雪の重みでテントが崩壊してしまう
  • 雪が積もって吸気口がいつの間にか塞がってしまう(酸欠リスク)
  • 木から落雪があり、テントが崩壊、破損してしまう

大雨時のリスク

  • 河川が増水して流される、取り残される
  • 河川の上流でダムの放流があり、突然濁流になる

(2)テントの安全対策

テントの破損や事故の背景には、テントの固定がしっかりとできていないことが多く見られます。ペグとロープでの固定は数が多いと面倒になってしまいますが、しっかりと固定することで以下のリスクを回避することができます。

テント固定に関するリスク

  • テントが突風に煽られて吹き飛んでしまう
  • 人が通りかかった際、ぶつかってテントが動いてしまう
  • ストーブに衝撃が伝わり、熱したサウナストーンが落下してしまう

(3)薪ストーブの安全対策

火入れ後のストーブは高温になるため、接触すればすぐに火傷してしまいます。リスクが高い部分なので、しっかりと対策しましょう。また、しっかりと燃焼させ続けないと一酸化炭素が発生し、室内に充満する可能性もありますので注意が必要です。万が一に備えて、水のはったバケツや消化器を用意しておくのもおすすめです。

薪ストーブに関連するリスク

  • ストーブに接触して火傷してしまう
  • サウナストーンを積みすぎて、使用中に落下してしまう
  • 煙突の煙放出口と可燃物が近すぎて、火事になってしまう
  • 乾燥した薪以外のものを燃料にして、火の粉が飛散してしまう
  • しっかりと燃焼させておらず、煙や有害物質が逆流してしまう
  • 熾火のまま中で寝てしまい、一酸化炭素中毒になってしまう

(4)水風呂の安全対策

最後は水風呂に関する安全対策です。テントサウナでは川、湖、海など自然の水風呂を楽しむのが醍醐味ですが、リスクも伴うので安全対策が不可欠です。どんな状況であれ、自然の水風呂を楽しむ際はライフジャケットを着用するのが推奨です。夏に入って安全だった場所でも、冬は冷たすぎて体が動かずに事故になる、増水で流れが速くなっていて事故になるなど、常に油断できません。必ず施設の管理者に水遊びをおこなって問題ない状況かを事前確認してから入りましょう。

水風呂に関するリスク

  • 川の流れが速く、深さもあって流されてしまう。
  • 大人だけで楽しんでいる際に、子どもが流されてしまう
  • 日没後に自然の水に入り、危険に気づけずに怪我をしてしまう
  • 飲酒してから川に入り、溺れてしまう

安全対策を徹底して楽しもう!

テントサウナに限らず、アウトドアアクティビティには常に危険がつきものです。しかし、多くの事故や怪我は、リスクを知って正しく対策することで回避することができます。友人と何ヶ月も前から計画していた日、ちょっと風が強い予報だけど、多分大丈夫だろうと決行してしまう。前日に大雨が降って少し増水してそうだけど、今日は晴れているから大丈夫だろうと思ってフィールドへ出てしまう。そんな状況、きっとあなたにもあるはずです。そんな時、勇気を持って延期することが、もっとも重要な安全対策といえます。

自然の中に潜む危険を知り、自然に敬意を抱く。そういう心構えができていることが、かっこいいテントサウナオーナーだと思います。ぜひ安全対策を徹底して、テントサウナをエンジョイしてください!

ブログに戻る